カフェコロン販売業者の逮捕

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腸内洗浄キット「カフェコロン」の業者逮捕に見る腸内洗浄の危険性。

衝撃!腸内洗浄キット「カフェコロン」の業者逮捕

カフェコロン

2015年の年末に美容と健康に高い関心を持つ人々を驚かせた、腸内洗浄キット「カフェコロン」の販売業者による逮捕。ニュースで大々的に報じられた事もあり、一躍腸内洗浄といった言葉が世間に広く知られるようになりました。この事件で、初めて腸内洗浄を知ったという人も少なくないのではないでしょうか。

カフェコロンの販売会社元社長が逮捕されたニュースが報道されると、インターネット上では多くの反響が寄せられました。「カフェコロン、やったことある…」「まじすか!?昔、使ったよ…」といった愕然とした声が、ツイッターなどでも多く見受けられました。

今回の逮捕が発覚するまでは「試してよかった」といった声がインターネット上で多数上がっていることからも、その衝撃度は高かったようです。また、逆に使用していない人からの声も上がっており、「コーヒーで浣腸するのか!?」といった驚きの声も聞かれました。何よりあそこまで大々的に販売していたカフェコロンが未承認だったことも衝撃を与えたようです。

未承認の「コーヒー浣腸での腸内洗浄セット・カフェコロン」を無許可で販売していたという、改正前薬事法違反の疑いによって、販売会社である東京都の医薬品販売会社「ディーセントワーク株式会社」の元社長・吉沢三代子容疑者ら3名が逮捕されました。吉沢容疑者は容疑の大半は認めているものの他の2人は一部否認と、健康被害を受けた人はもちろん、過去に使ったことがある人からしてみればひどく憤慨するような対応をとっています。

カフェコロンはコーヒーにオリゴ糖などを加えた浣腸用の液体のことで、これを肛門から専用の器具で注入して使います。「コーヒー浣腸」として一部では非常に有名ですが、医学的な根拠はなく、逆に腸を著しく傷つけるとして危険視されていました。

ディーセントワーク株式会社では、カフェコロンが厚生労働省からきちんと承認を受けていないにもかかわらず、デトックスやダイエット、便秘に効くなど…医薬的な効能も宣伝。腸内洗浄に使う器具「コロンキット」は8,800円、腸内洗浄に使うコーヒー「カフェコロン」は12缶3,480円でした。

2010年から2014年の間に約15億円もの売上があったとされていますから、その顧客数も相当な数だったと思われます。

カフェコロンを使用したことがある人からは、「自力で排便できなくなった」「下痢が止まらなくなった」などの健康被害が報告されており、逮捕のニュース時には、使用したことがある人はすぐに病院で検査をすることを強く勧める報道もされたほどです。

コーヒー浣腸とは?

カフェコロンはコーヒー浣腸です。コーヒーを肛門から注入し、直腸と大腸の掃除を目的におこないます

その使い方は、専用チューブを使って肛門からコーヒーを流し込むだけ。使用するコーヒーはオーガニックコーヒーで、そこに含まれるカフェインやテオフィリンが胆管を拡張し、肝臓細胞内で処理された毒素や老廃物をスムーズに排出すると紹介されていました。

普通の浣腸では腸内にある乳酸菌も流されてしまうけれども、カフェコロンにはミネラルと乳酸菌が含まれているので不足する心配はなし。腸内環境を整えて老廃物をデトックスし、肌や体質を改善していくとして、海外のセレブを中心に広がり、美容や免疫力の向上になるとしてまたたくまに広がっていったのです。

しかしながら、コーヒー浣腸に医学的な効果・効能などは一切証明されておらず、むしろ危険な行為であるといったことが医師を中心に心配されていました。日本大腸肛門病学会でも、素人がおこなうことで直腸の粘膜を傷つける可能性が高く、もし突き破ってしまえば直腸破裂や、胃まで達してコーヒーを注入したら腹膜炎になることもある…と危険視されており、最悪、死に至る可能性があることも指摘されていました。

カフェコロンの使用説明では、1日に1回、これを3ヶ月から半年ほど継続しておこなう事で改善効果が見られると書かれていました。さらに、一生使い続けても副作用などの心配はないので、ずっと続ける事で健康が守られていく…とったことまで推奨されていました。

実際は、一般的に浣腸をおこない続けることには高いリスクがあり、自分で排泄する能力が弱まってしまうといった事がわかっています。他でやってくれているのですから、身体の機能として不要と判断されてしまうのです。しかも、カフェコロンで使う専用キットは、使い捨てではなく何回も使い続けるタイプなので、器具の洗浄や消毒が不十分であったりしたら、感染やばい菌などの繁殖といった危険性もありますので、さまざまな観点からもリスクが高い方法であると言えます。

カフェコロンの開発

コーヒー浣腸は別名「コーヒーエネマ」とも言われており、もとは約70年前にドイツでマックスゲルソン医師により考案された療法です。

今回、問題となったカフェコロンは、新谷弘実氏が開発に携わっています。新谷弘実氏は大腸の専門家で、これまで「病気にならない生き方」や「牛乳や乳製品は身体に悪い」といった説でたびたび話題になっている医学博士です。新谷弘実氏は大腸生理学を研究しており、コロノスコープといった内視鏡を使い、大腸ポリープの切除を世界で初めて成功させていることで知られています。アメリカ大統領の主治医を務めたこともあるといった輝かしい経歴を持っている、まさに世界的権威の持ち主。そんな医学に精通した人が、カフェコロンの開発に携わっているというのですから驚きです。ただ、別の大腸専門家医からは、このカフェコロンの効果・効能は完全に否定されています。

今回の事件では、逮捕された元社長・吉沢三代子容疑者ら3名が注目されていますが、その開発元である新谷弘実氏も無視できない存在なのです。

いくら有名な医学者が開発したとはいえ、やはり厚生労働省の認可が下りていないものを使うのはリスクが高いといえます。認可を受けたものは、しっかりとした研究結果に基づいており、医薬品であればその効果・効能が確認されています。くれぐれも、一部の人の肩書きに惑わされずに、しっかりとした根拠において判断されているものを選ぶようにしたいですね。

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